今まで当メディアでは音楽、中でも邦楽アーティストや日本の音楽業界についての話題を取り上げてきた。
そしてこれからは世界にも目を向けていこう!!
ということで「Hot!! Hot!! International」シリーズを作った。
、、というのは口実で
本当はどうしても紹介したい海外アーティストがいて後付けでこのシリーズを作ってしまった。
というわけで第1回目で紹介するアーティストはこちら
その名も HYUKOH(ヒョゴ)
2014年秋デビューの4ピースバンド。
デビュー2年目にして『SUMMER SONIC 2016』で東京大阪の両ステージに出演して注目を浴び、さらにその後に行われた代官山SPACE ODDでのワンマンライブは即刻ソールドアウトして話題になった。
このバンド、出身国がなんとお隣の韓国。
正直韓国の音楽シーンはK-POPとCN-BLUEくらいしか知らなかった。
K-POPといったら韓国が国を挙げて活動を支援していることも有名。自国のレコード会社の収入ベースが全世界シェア1%と少ないため、シェア50%を超える日本+米国への輸出を主な戦略としていた。
なんと2008年には文化振興予算比が日本の7倍という事もあったらしい、、
いかに国が重要視しているかがこれで分かる。
その甲斐あってか、日本でもK-POPは大人気のジャンルになった。
それに韓国には兵役制度がある。
約21ヶ月の間軍隊に入隊して訓練しなくてはならないため男性アーティストの中には活動に影響が出る人もいるだろう。
この2つだけでも韓国で男性がバンドとして活動する事はリスクが高いと思う。
もちろんHYUKOHも例外ではないだろう。
ではそんなHYUKOHの魅力とは何なのか。
今、韓国の学生の就活事情厳しい。
5人中1人しか正規雇用として就職できないらしい。
学歴社会にも関わらずこれでは学生は皆不安で仕方ない。
そんなことから若者の間では恋愛、結婚、出産、マイホーム、対人関係の5つを諦めることを意味する「5放」という共通意識があるらしい。
そんな閉塞的な若者を取り巻く状況の代弁者がHYUKOHなのだ。
ぶぅんぶぅんカゲロウも
わびしい俺を嘲笑うかのように
遠くに飛んでいく ぐるぐる回る世界も俺を嘲笑うかのように
止まることなくうごめいている
びゅんびゅん強い風でも
傷ついた俺の心はどうにもできないさ
ぽろぽろ落ちる涙はいつか
この世界を覆い尽くすさ
(WI ING WI ING/HYUKOH)より
こんな何処までも寄り添う人肌の暖かさの曲もあればブラックミュージック、ソウルな曲もあり、かと思えばthe strokesの『Juice box』ような曲もあり本当に多彩。
そんなHYUKOHは2017年6月7日にニューアルバム『23』の日本ライセンス盤をリリースする。
そこに収録されている『Wanli 万里』のスケールの大きさ、ゾクゾクするエキゾチックさは半端ではない。
是非聴いてもらいたい!!
(Wanli 万里/HYUKOH)
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